2018年03月30日更新

自分の身は自分で守れ!「ピル」の避妊効果について

一般に、ピルは避妊のために服用する薬であると考えられています。
しかし、ピルを服用することによる効果はそれだけではありません。
ピルを服用することによって、生理痛(月経痛)や生理不順(月経不順)などの治療のためにも活用されています。
きちんと理解した上でピルを服用すれば、女性には嬉しい効果がたくさんあるのです。

ピルには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含まれており、ピルを服用すると血中のホルモンバランスが変化します。
黄体ホルモンが増えるのは通常排卵後であるため、黄体ホルモンが増えたという情報が脳の視床下部に伝達されると、すでに排卵後のホルモン状態にあると脳が判断するため、排卵が起こりません。
これがピルを服用することで避妊効果が得られるメカニズムです。
また、ピルに含まれる黄体ホルモンの働きによって、子宮頸管粘膜の性質や子宮内膜を変化するので、身体が妊娠しにくい状態になる働きもあります。

ピルを服用すると自然な状態のときよりも女性ホルモン量の変動が少なくなることによって、血中のホルモン量が安定した状態となります。
その結果、女性ホルモンの急激な変化によって生じる月経前症候群の症状を緩和させることができます。
精神的にも肉体的にも安定化するので、生理前に起こりがちなイライラの症状を抑えることができるのです。

さらに、ピルを服用すれば、一定周期で規則正しく生理がくるようになります。
一定周期で正しく生理がくるのであれば、生理がいつくるのかも予想できます。
この意味で、ピルを服用すると生理をコントロールすることができ、生理不順の改善にも繋がります。

これは、生理不順の改善だけではなく、大切な行事などがある際に、ピルを服用することによって、その大切なイベントと生理日をずらすことができることを意味しています。
旅行のために生理日を変更することも可能です。
このように、ピルの服用には、避妊効果だけではなく、女性にとって様々な嬉しい効果があります。

旅行のための生理日変更もピルで出来るって本当?

ピルを服用することで、生理日をコントロールできるようになります。それによって、旅行のための生理日の変更も可能です。
海外への旅行や結婚式など、大切なイベントに合わせて生理日をコントロールすることができます。

次の月経の時期を早めたい場合には、ピルの種類にもよりますが、現在の生理初日から数えて5日目ぐらいから服用を開始します。
一方、生理を遅らせる場合には、生理が始まる予定日の5日ほど前から服用を開始します。
直前に始めても生理日をずらすことは難しいので、計画的にピルの服用を行うことが大切です。
これは、一般に生理の周期が28日周期であることを利用したものです。
ピルを服用することによって、生理周期を規則正しく28日周期にすることができるようになり、生理日が予測しやすくなるというものです。
一ヶ月以上前からピルの服用を開始すれば生理日を変更することができるので、大切なイベントの日と生理日が重ならないようにすることができます。

ただし、ピルの服用による効果には個人差があります。
それに加え、副作用が出る可能性もあるため十分に注意して服用することが大切です。
一般に成分として含まれている女性ホルモンの量が多いほど、身体の自然なホルモンバランスを急激に変化させる傾向があります。
生理日を変更したいということであれば、低用量のものか中用量のものを使用するのが一般的です。

低用量のものの方が副作用が出る可能性は少なくなります。
ピルは定期的に服用することによってはじめて効果を得ることができるものなので、きちんと決められた時間に用法・用量を守って服用することが大切です。
副作用の症状として吐き気・頭痛・胃の不快感などの症状があらわれた場合には、医師や薬剤師に相談し適切なアドバイスをもらうようにする必要があります。